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古民家宿るうふ

代表取締役 保要佳江People

小さな地域を豊かにするミクロなビジネスモデルInterview -代表取締役 保要佳江-

 

地域で活躍できるリーダーを育てる仕組みづくり。
丸谷佳江さんが描く、ローカルとグローバルを結びつける“村おこし”の地図

代表取締役をやっています。古民家宿2店舗とグランピングが直営店舗なので、そこの管理責任者でもあります。フランチャイズでLOOFを広げていく上で、物件開発も担当しています。山梨を始め、千葉、静岡など関東近県の古民家を探し回ってます。周辺地域の人や大家さんとのコミュニケーション、物件を見つけたら大家さんとの交渉、契約をするのがわたしの主な役割です。物件の条件としては築70年以上の古民家で、なかなかそういう物件って、表に出てこないんですよね。なので地道に見つけて、不動産屋さんに持ち込んで、大家さんと交渉するということをやっています。いちばん最初の芦川の物件も地道に探しました。その時からやることは変わっていないけど、規模を広げているのが現在の状況です。

 

 

海外協力と“村おこし”。ビジョンを変えた言葉

芦川のLOOFを立ち上げて今、6年目になります。まずは自分が地域で活躍するっていうのが目標としてあったんですけど、やっていく中で思いはあるけど方向性が分からない人とか、地元を愛していてなんとかしたいって思っていても、稼ぎ方がわからないっていう人が多いことを知りました。そうなると結局、稼げないからやりたいことができない。日々のやるべきことに追われるうちに、本当にやりたかったことって何だろうとなってしまった人がLOOFで学びたいと集まるようになりました。芦川だけじゃなくて全国各地、同じような課題を抱える地域があるので、どこでも適用できるような仕組みを作り、そういう思いを持っている人たちが活躍できるような環境を作りたいと思っています。まずは芦川で成功事例を作り、他の地域でも実績を重ねて行くことが重要です。なので、現在はLOOFの全国展開を進めています。

 

 

大学のときは国際協力について学んでいて、学科も国際学科でした。留学も経験してアイルランドに1年間行っていました。アジア学院滞在後、自分の目標が“村おこし”に変わりました。地域で活躍できる人材になりたいと考えたんです。というのも、留学から帰ってきてこのまま就職するのもどうかなと思い、もう1年休学して、青年海外協力隊の人が、有機農業と農村のリーダーシップを学ぶ学校でボランティアをしたんです。実際に学びながら自給自足の共同生活をするっていう場所で、わたしは農作業と売り上げを上げるための企画などをやっていました。そこにいた先輩に“身近な問題を解決できない人が世界を変えることはできない”という言葉に感銘を受けたんです。

 

 

海外での仕事に関心があったんですけど、その時の自分では現地に行ったところで、知識も経験もないので、課題を解決したり、貢献することができないという状況でもありました。まずは自分の身近な場所からできることをやって、自分の能力を伸ばしたほうがいいのではないかと考え方を見つめ直したんです。身近な問題って何かな? って考えたときに出身である芦川が限界集落であることに目が留まりました。

 

足腰を鍛えたのは前職の経験

LOOFとして独立する前は農業の会社にいました。入社した理由は“村おこし”って何をやったらいいかわからなかったんで「とりあえず農家になればいいか」みたいな考えでした(笑)全然就活もしてなくて、友達に農業の面白そうな会社があるって紹介してもらったのがきっかけです。

 

 

誘われて行ったら、そのまま筆記試験が始まって(笑)受けた中でいちばん点数低かったみたいですけど合格しました。インターンとして採用されて、最終日に社長と面接して本採用になりましたね。

社長が高橋がなりさんという元AVメーカーの創業者だった人が、退職金を投じて立ち上げた農業のベンチャー企業です。そこで死ぬほど働いたので(笑)その経験は大きかったですね。LOOF取締役の丸谷ともそこで出会いました。3年間で20人以上いた新卒が、最後は3人になって。内2人のサバイバーがLOOFにいるわけですね(笑)。その会社は野菜の流通事業がメインでした。こだわりを持っておいしい野菜を作っている生産者が儲かる仕組みづくりをやっていて、お肉のようなブランドが野菜にはないのでそこに付加価値をつくることをしていたんです。生産から流通、そして八百屋さんやレストランという販売・飲食部門があり、価値を理解してもらった上で、お客さんに提供する事業です。わたしはそのレストランで店長をやっていました。入社するときに自分の配属された部署でトップになって結果を出してやめるってことは決めていました。社長には「わたしは村おこしをしたい」って伝えて、社長からも「この会社を踏み台にしてやりたいことをやりなさい」って言っていただいて採用してもらったので。レストラン部門に配属されて、4年弱。売り上げも上がり、周囲からも認めていただけたので独立した経緯があります。

 

小さな地域を豊かにするミクロなビジネスモデル。

 

会社として実現したいことはLOOFを国内で広げていくこと。個人的には海外への思いは変わっていません。地域にいる人自身が、お金を稼いで独立して何か出来るようになっていかないといけないですし、一方的に与えるだけでは環境は変わっていかないと考えていて。その人自身が成長できるような機会、環境を提供することが大切だと思っています。わたしたちが日本でやっていることと同じように、地域の人たちにスポットを当てることで、その人それぞれが活躍できるよう海外でも事業を展開していきたいですね。最初はアジア圏がいいかなと。場所や国が変わっても、ベースは同じで、小さな地域のリーダーをたくさん育てていくことが大切です。宿泊業に限らず、飲食でも何でもいいんです。その人が好きなことをやって、周りの大切な人々を幸せにできる規模で事業が成立することが重要なので、大きなビジネスを展開しようとはしていません。地域の活性化、国際協力において、そのやり方が自分に合っていると思いますし、自分にとっての“村おこし”だと考えています。

 

 

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