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古民家宿るうふ

棟梁 栗原 義治People

伝統と革新を伴った職人集団を作ることが目標Interview -棟梁 栗原 義治-

 

伝統と革新を伴った職人集団を作ることが目標。憧れの大工さんとして、若い世代に日本建築の素晴らしさと技術を伝えていきたい

LOOFでは棟梁をやっています。現場の細かな収まりだったり、材料の調達だったりそういったところですね。具体的には今、澤之家の改装を彩人と一緒にやっています。

 

最初は青梅にある物件を手掛ける予定で、青梅なら東京から通えるから引っ越し準備もしつつでいいかなと思っていたんですが、新型コロナウイルスの影響で先に芦川に来ることになりました。年内には他にも県内各地の古民家物件を手掛ける予定です。

 

 

培われてきた直感力。楽しいことがモチベーション

LOOFに本格的に合流したのは2020年5月からです。もともとは自分でやってたんですよ。今まで新建材を扱うハウスメーカーの仕事はしたことがなかったので、経験を積むためにも埼玉のハウスメーカーの方で5年勤めました。新建材ってほんと、プラモデルみたいに組んでいくんですね。でも、今まで自分の手で加工して作ってきたので飽きちゃったんです(笑)それで、その会社のリフォームの部門に行かせてもらって、古民家とか古い建物に携わらせてもらい、やっぱり古民家楽しいなと思いました。ここに来る前、埼玉の古民家をやらせてもらって、その現場が終わるタイミングでこっちに来ました。当初は特にLOOFにお世話になろうって気はなかったんです。面白いことやっている人たちがいるなあって興味を持ったのがきっかけです。仲良くなって、「もし何かあればお仕事しましょう」くらいの気持ちでした。丸谷さんが「1回ぜひ観に来てください」ということで、芦川を訪れました。大工さんとしてLOOFに入った彩人(濱田彩人さん)もちょうど来てるタイミングで。そして気づいたら働いていたって感じですね(笑)

 

 

特にLOOFを選んだ決め手っていうのはないですが強いて挙げるとすれば『直感』です。古民家を専門に扱う会社ってなかなかないんで。加えて、丸谷さんとお話した際に職人へのリスペクトというか、尊重してくれる誠意を感じたのが大きかったです。

 

ファッションやデザイン業界を通じて見えた手仕事と日本建築の魅力

前に立ち上げに関わっていたところもやっぱり、二足のわらじを履いてやっている人がほとんどだったんです。その時も何も考えてなくて。行き当たりばったり、楽しければいいやってノリでやっていたんですが、Landscape Products (ランドスケーププロダクツ) の仕事もさせていただきましたね。一緒に会社を作るお手伝いをさせてもらっていました。それでランドスケープに入るか、自分でやっていくか、決断して自分でやっていくことを選びました。組織が大きくなっていくにつれ、次第に考え方にギャップが出てきてしまったんですね。これは仕方のないことなのですが、会社は新しいデザインを取り入れたい、でも自分としては日本建築の魅力に惹かれていたので、袂を分かつことになりました。その経験から改めて、古民家に携わっていきたいという思いを再確認しました。

 

 

個人で仕事を受けていたときは色々やっていましたよ。家具も作っていたし、店舗もやりましたし。それこそ、裏原宿ブームのころはアパレルブランドのお店を多く携わらせていただきましたね。その関係で、ブランドの社長さんの自宅だったりとか。直接関わらせていただいたので、お店の出店の際にはよく声をかけていただきました。その都度、全部ではないですが、いろいろなブランドのお店の、部分部分に携わることができました。なのでデザイナー、音楽関係の方とは広くお付き合いさせていただきましたね。

 

 

ブランドのつながりで、海外の買い付けにもついて行かせてもらったりしもしました。NYからLAまでレンタカー借りて買い付けがてらロードトリップしたりといい経験をさせてもらいました。その中で、海外のデザイナーにもたくさん会うわけです。その度に口を揃えて「日本の建築は素晴らしい」と言ってくれたのは印象深かったですし、自分も初心に立ち帰れるんですよ。過去に師事してきた親方たちは皆、お寺まで手掛けるような伝統を重んじる職人だったので、やはり手仕事へのこだわりというのが自分の中にDNAとして刻まれているんです。

 

さまざまな土地で触れてきた文化

 

山梨には最初、単身赴任というかたちで来ましたが、最近家族もこっちに引っ越してきて一緒に住んでいます。生まれは東京なんですが、母が宮城県出身で家庭の事情もあって一時、宮城で暮らしていたこともあります。だからか、やっぱり田舎が好きなんですよ。Landscape Products を離れたあとは沖縄とのつながりが深くなりました。沖縄の人たちと知り合って、いろいろ作りに行きました。おかげで東京を拠点にいろいろな地方の物件、文化に携わることができました。

 

“大工さん”がリスペクトされる時代をもう1度作るために

 

るうふに棟梁として参加して、当面の目標としては3年間とにかく作り続けることです。そうしたら、この施工チームをひとつの会社として独立させて、るうふだけじゃなく今後フランチャイズ展開していく全国各地の古民家物件に携わっていければと思っています。今まで弟子も何人か育てさせていただきましたが、みんなそれぞれのフィールドで活躍してくれているのが嬉しいんですよね。若い人たちに自分が経験してきた技術やノウハウ、いろいろなことを伝えていけたらいいなと。時代は変わっているので自分も学びつつ、時代に沿ったアドバイスはできるかな。若い人たちの発想に乗っかっていくほうが時代には合っていると思います。昔は大工さんは、子どもがなりたい職業1位に選ばれるほど人気の職業でした。しかし、今では親が「大工はやめろ」なんて言うくらいです。もう1度、大工さんと敬意を持って呼んでもらえる、そんな流れを作る一助になれればと思いますね。そのためにも、新しい発想をかたちにしつつ、伝統工法もしっかりできる集団を作っていきたいです。

 

 

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